爪水虫の初期症状〜末期症状の見た目は?進行を抑えるケア方法について

 

 

爪水虫の症状は3タイプ

水虫とは、正式には皮膚糸状菌症(ひふひしょうきんしょう)あるいは足白癬(あしはくせん)といい、白癬菌(はくせんきん)というカビ菌が足の指や裏など皮膚の角質やその下の皮下組織を侵食することによって炎症などがおきる感染症です。
この足白癬が爪に感染した状態が爪白癬で、一般的に爪水虫として知られています。

 

爪水虫は初期では自覚症状がないため気付きにくく、知らない間に感染し、進行していることがあります。
爪水虫にはその感染経路や特徴から以下のような3種類のタイプに分類されます。
これらの症状を知っておくことが早期発見につながり、適切な治療に役立ちます。

 

遠位爪下爪白癬(えんいそうかつめはくせん)

指の先端、または側方の皮膚より爪甲下に菌が入るタイプは「遠位爪下爪白癬」と呼ばれ、爪白癬の大半がこのタイプです。
爪の下の角質層が厚くなるのが特徴で、同時に爪に白色の縦線が見られるようになります。

 

また、爪が爪床から離れ、その部分が白色や黄色に濁る爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)をきたすこともあります。
悪化すると、爪の色が褐色になり、爪の下の角質層がさらに厚くなって、しまいには爪が先端部からポロポロ欠けていきます。

 

表在性白色爪白癬(ひょうざいせいはくしょくつめはくせん)

爪の表面から白癬菌が侵入するタイプは「表在性白色爪白癬」と呼ばれ、珍しいタイプで、初期の症状で爪の表面に班点が現れ、次第に爪全体が白く濁っていくのが特徴です。

 

遠位爪下爪白癬のように爪の下の角質層が厚くなったりすることはありません。

 

近位白色爪下爪白癬(きんいはくしょくそうかつめはくせん)

甘皮から白癬菌が爪甲下に入り込むタイプの「近位白色爪下爪白癬」は、最初、爪半月の部分に白色の班点が現れ、次第に爪の先端部へと進んでいきます。
進行が早く、悪化すると、爪の表面が凸凹になったり、横にへこんだ横溝ができたりします。

 

爪の下の角質層は厚くなりません。

 

爪水虫の症状別の見た目について

爪水虫は自覚症状がないまま進行してしまうため、初期の症状を知っておくことでいち早く発見し、早期治療を行うことができます。
一般的な爪水虫の症状は以下の通りです。

 

【初期症状】爪の色に変化が起こる

初期の段階では自覚症状はありません。爪に白い筋ができたり、色が白っぽく濁ったりしてきます。

 

【中期の症状】爪に亀裂が生じる

爪が次第に厚みを増し、亀裂が生じたりします。さらに進行すると、爪の先端部からポロポロと欠け始めます。

 

【末期の症状】痛み・かゆみなどの自覚症状

この段階に入り、やっと痛みや痒みなどの自覚症状が現れますが、爪はすでにボロボロになり、最終的には全部なくなってしまいます。

 

爪水虫が治るまでの期間はどのくらい?

水虫は、はるか昔から「治らない病気」として人々を苦しめてきました。
特に爪水虫は、硬い爪の中で発症するため、塗り薬では患部に浸透しづらく、爪を削ったり、抜いたりするくらいしか治療法がありませんでした。
しかし最近では飲み薬が開発され、塗り薬と飲み薬を併用することで治すことができるようになりました。

 

治療にかかる期間は、個人差もありますが、約6か月から1年くらいと言われます。
なぜなら、薬を飲んだからといって白癬菌に冒された爪がきれいになるのではなく、正常な爪に生え変わったところで完治となり、爪の根本が指の先端まで伸びるにはおおよそ6か月はかかるからです。

 

爪の伸びるスピードも影響するため、高齢になるほど治りも遅くなります。
また、活動が鎮静化する冬に薬をやめるなど治療を中断すると再発しやすく、完治も遅くなってしまいます。
治療は中断することなく、完治するまで根気強く続けることが大切です。

 

爪水虫の進行を抑えるケア方法

爪水虫を完全に治すのは長期戦となりますが、以下に紹介するような日々のほんの少しの心掛けで、進行を抑えたり症状を改善させていくことができます。

 

石鹸で毎日良く洗い、患部を清潔にする

足は1日にコップ一杯もの汗をかくと言われます。
そのため、ほこりやアカが付着しやすいので特に念入りに洗う必要があります。

 

効果的な洗い方は、まず最初に足全体にぬるま湯をかけ、表面の汚れを落とします。
その後、指と指の間を石鹸の泡でやさしく洗います。
症状がひどい時は石鹸を使用せずぬるま湯のみで洗います。
洗った後は、乾いたタオルでしっかり水分を拭き取りましょう。
乾燥した皮膚に塗り薬を塗ることで、成分をより浸透させることができます。

 

蒸れにくく爪に負担をかけない靴を履く

靴を履く習慣のないアフリカの原住民には水虫罹患者がいないと言われます。
日本でも、草履で生活をしていた時代には、水虫はほとんど認識されていませんでした。

 

靴なしの生活が考えられない現代では、いかに蒸れにくい靴を選ぶかが水虫の予防には重要となります。
また、爪が圧迫され傷むと白癬菌が増殖しやすくなるので、爪に負担のない形も重要な要素となります。

 

靴は、丈の高さに比例して通気性が悪くなります。
丈が低くても底が合成の革靴だと水虫の温床となりやすくなります。
ヒールの高い靴は爪に負担がかかり、ヒールが低すぎても上体が反り足を疲れさせます。

 

理想の靴を選ぶことは難しいですが、より慎重に選ぶことが大切です。
職業柄どうしても通気性の悪い靴を履かなければならない時は、休憩時に靴を脱いで足の通気をよくするだけでも水虫の予防に効果的です。

 

薬は患部の周囲まで広く・薄く塗る

薬は患部だけでなく、周囲まで広く塗ることで、健全部に白癬菌が拡大することを抑えることができます。
また規定量よりも多く塗ると効果が強まるどころか、皮膚が湿り過ぎて不潔になりかえって効果が薄れてしまいます。
一日の使用量と回数を規定通りに行うことが大切です。

 

薬を塗る前には、まず足をきれいに洗い、水分を丁寧に拭き取っておきましょう。
皮膚が乾燥してから塗ることで成分をより深部まで浸透させることができます。
また症状がなくなっても最低半年から一年はそのまま薬の使用を続けることが、再発を防ぐポイントとなります。

 

家族も同じように注意すること

水虫患者がいる家庭では、洗面所や浴室、脱衣所、台所、トイレや床など、家中から白癬菌が発見されます。
本人以外の家族の中に、水虫を発症している人がいる可能性は大きいと考えられます。
家庭内感染を防ぐためにも、家族全員が協力をし、家の中を清潔に保ち、きちんと治療を行うようにしましょう。

 

家庭から徹底して白癬菌を追い出さない限り、完治させることはできません。

 

まとめ

爪水虫の恐ろしさは初期段階で自覚症状がないことにあります。
また、気付かない間に家中に白癬菌をまき散らし、家族に感染させてしまうことで、より菌を増殖させたり再発させる環境を作ってしまいます。

 

日頃から通気性がよく足にやさしい靴を選び、毎日の入浴では足の指を丁寧に洗うようにしましょう。
その時に爪に異変がないか気にかけておくことも大切です。
初期の段階で感染に気付くことができれば、すぐに症状の進行を抑え、家族内感染も防ぐことができるでしょう。

 

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